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出っ歯にも種類が!?「子供の出っ歯」タイプ別治療法!

投稿日:2021年3月15日

カテゴリ:小児矯正歯科

出っ歯のタイプとは?

出っ歯には下記の4つのタイプがあります。

上顎骨が前方に大きくなりすぎたケース(骨格成長の問題)

咬む時、下顎骨が後方にずれてしまうケース(下顎位の問題)

上下の骨格に問題はないが、上前歯の歯軸が前方に倒れすぎたケース(歯軸傾斜の問題)

骨格の問題 + 歯軸傾斜の問題 のミックスケース

上記の4つのタイプ、それぞれ治療方針が変わりますので、治療前にしっかりと診断する必要があります。 今回は、これらの中で一番多い④のタイプの治療例を参考に「出っ歯の治療」についてお話ししてゆきましょう。

Aちゃん 8歳 女子「主訴 出っ歯を治したい」

子どもの出っ歯の治療も、大切なことは「出っ歯のタイプとその原因」を明確にして治療方針をたてることです。8歳のAちゃんの症例をみながら、具体的に説明してゆきましょう。

子どもの出っ歯症例

Aちゃんは出っ歯のせいで唇を閉じることが難しいため常時「口呼吸」でした。

出っ歯レントゲン写真Aちゃんの出っ歯のタイプを調べるために欠かせないものがこのレントゲン写真(奥歯で噛んだ状態で横顔を撮影する側貌セファロ)です。

  • S点(脳下垂体の中心点)
  • N点(おでこの骨と鼻骨がくっついた点)
  • A点(鼻の下の一番引っ込んでいるところ)
  • B点(下顎の一番引っ込んでいる点)

【レントゲン写真を測定した結果】

Aちゃんの出っ歯のタイプは

  • 上顎骨が前方に大きくなりすぎてはいない
  • 噛んだ時、下顎が後方にずれている
  • 上前歯歯軸傾斜が大きすぎる

つまり、出っ歯のタイプは④であることがわかります。では、このAちゃんの出っ歯の原因は何でしょう?

「下顎後方偏位+前歯歯軸傾斜」による出っ歯 その原因は?

低位舌・下唇を噛む癖・口呼吸等 舌・唇の筋肉のアンバランスです。

子どもの出っ歯症例不良歯並びの原因の多くは、口腔周囲筋(舌・唇等)のアンバランスです。矯正治療は歯並びを良くする治療ですが、歯だけ診ていては良い治療結果は得られません。

骨格と筋肉を整えることで歯並びと呼吸を改善してゆくのです。

子どもの出っ歯症例

これは、Aちゃんの上下歯並びの写真とレントゲン写真です。このレントゲン写真で永久歯数や永久歯萌出スペースを調べます。永久歯数はOKですが、永久歯萌出スペースが不足しています。

Aちゃんの出っ歯に対する治療方針

まずは、今しかできないこと。つまり、成長不足の上顎骨の拡大をして永久歯萌出スペースを作ります。

拡大装置

そもそも、上顎骨の成長不足はなぜ起こったのでしょう?
それは「低位舌」により、上顎骨の成長に欠かせない「舌圧を受ける」ことが出来なかったのです。

MRCルームですから、上記の装置にて土台となる顎骨の成長不足を改善した後、低位舌を改善することがとても重要になります。

そのための筋肉トレーニングは、当院のルームにて行います。(写真:口腔周囲筋のアンバランス改善のための筋肉トレーニング専用ルーム)

Aちゃんの治療前と8ヵ月後との比較

小児矯正治療前

小児矯正治療前

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

上の中央の2本の前歯の幅は2枚の写真で同じです。つまりこの2枚写真の拡大率は同じ。でも顎の幅を比べると8ヵ月後の方が広くなっています。これを顎骨側方拡大といいます。

小児矯正治療前

小児矯正治療前

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

顎骨拡大後の筋肉トレーニングにより、前歯の歯軸傾斜も改善されとても美しいアーチになりました。

小児矯正治療前

小児矯正治療前

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

下顎のアーチもより広く美しくなりました。

小児矯正治療前

小児矯正治療前

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

出っ歯が改善し、今まで前歯で噛むことができなかったAちゃんですが、治療後は食事時しっかりと前歯を使えるようになりました。審美面だけでなく機能面も改善しました。

また、治療前は臼歯部の咬合高径(歯がしっかり噛み合った際の上顎と下顎の距離)が低く、第一大臼歯が生えきれず傾斜して噛んでいましたが、治療後は高径が改善されました。そのため、矢印のように6番目の噛み合わせに一時的に隙間が生じますが、この後傾斜も直り、とても良い感じで噛めるようになっていきます。

小児矯正治療前

小児矯正治療前

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

出っ歯が改善して唇が閉じやすくなり、口呼吸から鼻呼吸に改善されました。健康の面からも鼻呼吸の方が絶対的に良いので、成長期のこの時に、口呼吸から鼻呼吸に移行できたことはとても意味があることだと思います。

また、鼻呼吸を定着させるためには、Aちゃんの「下唇を噛む癖」や唇を閉じるために必要な口輪筋(口呼吸の方は、とくに上唇の口輪筋が弱い傾向)を改善することが大切です。

矯正は「歯だけ歯並びだけ」を診ていては良い治療結果を得られません。後戻り予防のためにも、筋肉へのアプローチはとても大切です。

小児矯正治療前

小児矯正治療前

小児矯正治療前

小児矯正治療前

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

治療スタートより8ヵ月後

小児矯正について詳しくは小児矯正歯科ページからご覧ください >>

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