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親知らず抜歯・移植

このページの目次

必ずしも親知らずを抜いたほうがいいとは限らない理由とは?

痛くない親知らずの抜歯

親知らずが生えてきた時に、早めに抜いておいたほうがいいのだろうか、と気にされる方も多いのではないでしょうか。しかし、この親知らずは絶対に抜かなければならないものというわけではなく、むしろ抜かないほうがいい場合すらあります。どういう場合に親知らずを抜いたほうがいいのか、どういう場合には親知らずを残しておいたほうがいいのか、それらについて以下でご説明を致します。

【親知らずを残す理由】親知らずの再利用法(親知らず移植/自家歯牙移植)

将来的な移植の可能性

親知らずを残しておくことには、次に示すように「再利用できる場合がある」というメリットがあります。

  • 他の歯を抜いた場合に、そこへ親知らずを移植することで復元し、咬み合わせを元通りにすることができる可能性がある。
  • 隣接する歯を抜く場合、親知らずをその抜いた部分へと引っ張って移動させることで、切開などを行わずに咬み合わせを元通りにすることができることがある。
  • 手前側にある歯を抜く場合、ブリッジを作るときに親知らずを軸とすることができる。

人工の入れ歯・ブリッジ・インプラントに代わる第三の選択肢

選択肢歯を抜いた場合や歯が抜けた場合に、入れ歯やブリッジインプラントといった人工物で埋めるか、それとも親知らずを再利用して埋めるか、という選択が、親知らずを残しておくことで可能となります。

親知らずは元々患者様ご自身の歯ですから、身体へも馴染みやすいという大きな利点があります。

親知らずを移植できるケースとは?

もちろん全ての場合において親知らずが確実に移植できるとは限りません。

どこへどういう風に親知らずを移植したいのか、親知らずの形や大きさは適当か、といったポイントがあります。

それを判断するために、まずはご来院の上、診察をお受けください。

歯牙移植200本以上の実績

200本以上の実績当院院長の武内はこれまで200本以上の歯牙移植を行ってきた実績を持ちます。

インプラントやブリッジ、入れ歯を目的に来院された患者様も、全てではありませんが、その数割を歯牙移植で済ませることができています。

親知らずの移植の治療例 その①

患者様は50代の女性。右上7番が抜けてしまい、その奥に親知らずがあるので3年経ったら親知らずが出るだろうと前医院で言われましたが、5年経っても出てこなかったので見てくださいという主訴で来院されました。

レントゲンを撮ってみると顎の上の方に親知らずがありました。術前のお口の写真とレントゲン写真です。

奥歯が抜けた

親知らずのレントゲン

確かに親知らずが存在しますが、出てくる気配はありません。そこでこの親知らずを右上の7番目に移植していきました。

また、左上の7番目の歯が破折しています。このことを頭に入れておいてください。

その後のレントゲンが次です。

親知らずの移植

右上の親知らずがしっかりと出ています。ここで注目していただきたいのが左上7番の破折していた歯がしっかりとした歯になっています。これはどうしてでしょうか。答えは左下8番(親知らず)を移植したからです。抜いた親知らずと移植後のレントゲン写真です。

抜いた直後の親知らず

親知らずの移植のレントゲン

親知らずの移植完了移植を行い、全ての治療を終えた術後の写真がこちらになります。

現在まで移植歯を含めた全ての歯は順調に使われております。

左上7番のような場合にはインプラントも選択肢にありますが、歯根膜(天然の歯にしかない重要な歯の構造の1つ)がある自分の歯は長く使う上で相手にもダメージを与えないので優れています。

健康な方で親知らずがあれば、移植治療の可能性があります。

歯の移植(親知らずの移植)の治療例 その②

次の写真は奥歯を失った患者様の初診時の写真です。

奥歯の抜歯

右下の6番目の歯が欠損してます

奥歯が抜けた

通常ですと、「ブリッジ、入れ歯、インプラント」などの治療を行うことが多い症例です。

ただ、この患者様には親知らずがありました。そこで「親知らずをドナーに、右下6番をレシピエントにする移植」を治療計画に入れました。

奥歯に親知らず歯の移植

術後の写真です。移植において重要なのは、迅速かつ確実に治療を行うことです。

抜糸後

抜糸後の写真です。

親知らず移植直後のレントゲン

術直後のレントゲン写真です。歯根の先に黒い影があり、骨が吸収されているのがわかりますが・・・

親知らず移植後3ヶ月のレントゲン

経過観察後のレントゲン写真です。初期段階の固定が得られたのち経過をみて、安定することが確認できたら成功となります。矢印の箇所に骨ができているのが確認できます。

親知らずの移植完了終了時の写真です。

「歯の移植」の大きなメリットは自分の歯を使うことができるという点です。自分のお口の中で移植ができるので素晴らしい治療だと思います。

当院が実際に行った親知らず・歯の移植の治療例と解説のご紹介

2本の親知らずの移植治療前

移植前の親知らず2本

親知らず2本の移植治療後

2本の親知らずの移植後

一般的な親知らずの移植をはじめ、歯根破折歯の再植や、2本の親知らずを移植して咬み合わせを修復したケースなど、自家歯牙移植法を用いた治療に関する症例および解説を多数掲載しておりますので、こちらから歯の移植・再植の治療例ページをご覧ください。

親知らず、歯の移植・再植の治療例ページはこちら >>

 

親知らずを抜歯したほうがいい場合とは?

抜くべき親知らず

親知らずがほんの少しだけ見えている状態で、歯みがきが難しい場合

親知らずが真っ直ぐに生えておらず、横や斜めに生えて歯ぐきから少しだけ顔を覗かせているといった状態であれば、歯みがきをきちんとするのが難しくなります。そのまま放っておくと虫歯や歯周病となりかねないので、早めに抜歯しておくのが望ましいでしょう。

親知らずの生える方向の問題から、歯並びが乱されかねない場合

上述の場合と同様に、親知らずが横や斜めに伸びていくことで、並んだ歯を押す形になることがあります。このような場合には、将来的に不正歯列の原因となるケースがあるので、痛みのあるなしにかかわらず抜歯を推奨致します。

親知らずの周辺に嚢胞が見受けられる場合

嚢胞というのは膿の固まりのことで、レントゲン写真には袋状の影として写ります。こうした嚢胞が親知らずの周辺に観察される場合には、衛生上の問題から抜歯をしておくほうがいいといえます。

親知らずが咬み合わないまま伸びて歯ぐきや頬に当たっている場合

親知らずが伸びていくと、時には歯ぐきや頬に触れて傷や痛みの原因となることがあります。また顎関節症の原因となる場合もあります。こうしたときは親知らずを抜いてしまったほうがいいでしょう。

親知らずが重度の虫歯になってしまった場合

根管治療を施さないといけないレベルの重度の虫歯になった場合、親知らずを治療によって残すより抜歯をしてしまったほうがいいこともあります。

横向きの親知らずの抜歯の治療例

この患者さんは矯正治療予定で矯正医からの抜歯依頼による抜歯です。レントゲンを見て見ましょう。

横向きの親知らず

上下左右4本「親知らず」が認められますが、今回は左下の「水平埋伏歯」の症例です。このような横向きの歯は歯茎を切開し、隠れた歯と骨を見えるようにしていきます。この状態のままだと「親知らず」は出てこれないので、歯を切断して小さくした上で抜いていきます。

イメージとしてはこのような感じです。

横向きの親知らず抜歯

抜いた親知らずその後、歯冠と呼ばれる頭の部分を取り出し、その後、歯根という根っこの部分を抜いていきます。これは抜いた後の歯です。このケースでは痛みや腫れはほとんど出ませんでした。(しかし、一般的には親知らずの抜歯後は痛みや腫れが強く出てきます。)

親知らずの抜歯は術前の診断、治療計画、処置により余計な侵襲がなく、抜歯できます。

親知らずを抜く時には強い痛みがある、というのは本当?

親知らずの抜歯の痛み

親知らずの抜歯は痛いのでしょうか? これについては、麻酔を使用するために抜く時の痛みというのはありません。麻酔注射自体も当院では痛みが生じないようにしておりますので強烈な痛みはありません。痛みは麻酔が切れた後に出てきますが、これも治療によって軽くすることが期待できます。

抜歯に時間が掛かれば、痛みも強くなる

時間と痛みの関係性抜歯に掛かる時間は、そのまま身体への負担(侵襲)となってきます。そのため横向きに伸びて歯ぐきに埋まっているような親知らずや、顎の骨にガッチリと埋まっているような親知らずといった、抜くのに時間の掛かる親知らずの場合は、痛みも強くなる傾向にあります。

そこで当院では優れた腕を持つ経験の豊富な歯科医師が、予めのシミュレーションを行った上で施術に取り掛かることで、可能な限り身体に負担を掛けずに抜歯を行う準備しております。

激しい痛みを伴うドライソケットと対処について

ドライソケットドライソケットというのは、親知らずを抜いた後の歯ぐきの穴に溜まった血がカサブタのようになり、それが剥がれることによって強い痛みが生じるという現象をいいます。

この痛みは激しいものですので、抜歯後にはうがいや固いものを食べるのを避けるといった注意が必要です。ご希望があれば人工コラーゲンで蓋をしてドライソケットリスクを軽減する方法もあるので、お気軽にお申し出ください。

親知らずの抜歯についてよくある質問

親知らずが痛くなる原因はなんでしょうか?

親知らずが虫歯になったり、親知らず周辺に炎症が起きたりした場合に痛みを感じます。特に生えている時や途中で成長がとまった場合は、親知らず周辺に汚れが溜まり、炎症が起きやすくなります。

完全に埋まっている親知らずは抜かないとだめですか?

痛みや腫れなどがなく、将来的に正常に生えてる見込みがある場合や歯茎や骨の中に完全に埋まっていて、問題がない場合にはそのままにすることもあります。横向きに埋まっている場合や将来的にトラブルを起こしそう親知らずは、診査・診断をしっかりと行い、抜歯をいたします。

親知らずが急に痛くなりました。すぐに抜いてもらえますか?

親知らずが急に痛くなった場合は、炎症を起こしている可能性が高いため、まずはお薬で炎症を抑えてから、抜歯をするのが一般的です。緊急の高い症状の場合には、当日抜歯をすることもありますが、痛みがある時に抜歯をすると、さらに痛みが強くなる場合があるため、検査結果を基に判断いたします。

妊娠中でも親知らずを抜歯してもらえますか?

親知らずの抜歯には、麻酔注射や痛み止めなどのお薬が必要です。しかし、妊娠中は胎児への影響も考え、できるだけ麻酔やお薬の使用を控えていただきます。そのため、将来的にトラブルが起きそうな親知らずがある場合には、妊娠前の抜歯を推奨しています。

国立にて親知らずを抜くかどうかの診察を受けたいとお考えの方へ

親知らずの診断や抜歯

国立で親知らずの抜歯をお考えになっている方は、一度国立t歯科までご相談ください。当院ではただ親知らずを抜けばいいというのではなく、将来的に移植などの再利用が可能かといったことを考慮した上で、抜くかどうかのご提案を致します。抜歯したほうがよいという結論に達した場合でも、痛みや負担をなるべく抑えた施術を致しますので、ご安心ください。

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