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保険診療と自由診療について

保険診療と自由診療について

多くの方は、保険診療と自由診療について「治療費が安い」「治療費が高い」という費用面のイメージが強いと思いますが、その他にも様々な違いがございます。こちらでは、現行の日本の歯科医療制度について知っていただき、保険治療と自由診療の違いについて理解を深めていただければと思います。

保険の範囲内で治療費を安く抑えつつ『良い治療を受けたい』と思われる方は多いと思います。当然、費用を抑えられれば、それに越したことはありません。しかし、現実的に本当にそのようなことが可能なのでしょうか。

保険の範囲外=自由診療=高額治療思われる方も依然として多いようです。比較対象である保険診療の場合、窓口で実際に負担する金額は1割〜3割となるため、そのように感じてしまうのかもしれません。

保険医療機関

歯科の治療は医科でいう「内科」系の診断の要素と「外科」系の治療の両方の技術が必要になります。また、「歯」は10人いれば10人とも違う形をしており、さらに色も違う、噛みかたも違うので1人1人に合わせた「オーダーメイド」の治療が必要になります。

保険制度ができた当初は歯科医院の数が少なく、人数をどんどん診ていかないとならなかったので、ある意味「薄利多売」的な治療しかできなかったのが実情としてあります。

OECD諸国の歯科医療の国際比較

OECD諸国の歯科医療の国際比較では、日本についてこのようなことが述べられています。

出典(OECD health data 2006、平成17年歯科疾患実態調査、WHO Oral Health Country/Area Profile Programme )

まとめると歯科にかけるお金は国際的には普通で、公的なお金、日本でいう保険の割合は1番多く、診療単価に関しては最も安い。しかし、年間の受診回数が多いにもかかわらず、虫歯になる人は多い。

まさに「薄利多売」をした結果、質の高い歯科医療の提供ができていないことがわかります。

保険治療の質について

勉強会やセミナー当然、私たち歯科医院側も質の高い技術を提供できるよう、日々勉強会やセミナー、また院内社員訓練など様々な努力を重ねています。

しかし、歯科治療は精密な治療の積み重ねが必要になり、どんなに効率化やコスト削減を行っても保険の治療単価が世界的にみても低いため、その対策として保険内治療では質を落とさざるを得ないのです。

歯科治療の質を無駄に落としている点の一例

歯科の場合、細かい部分の技術や治療の質は直接目に見えなかったり、結果もすぐに出なかったりするため、実感していただけないことが多いのです。逆に言うと、患者さんの目に見える部分だけを良くし、あとは手を抜いたとしても気づかれることはまずありません。

良い歯科治療は診査診断と精密な処置の連続の上に成り立ちます。それには十分な時間が必要です。

自由診療のメリット

我が国の国民皆保険制度は「安い費用で、平等に医療を受けられる」医療を目指しています。しかし、現実はどうでしょうか。

サンプルイメージ歯科で考えると、保険での治療は歯科医師一人あたりの診療時間が短く制限されるため、十分な診察ができてないことに加え、処置自体の質も落ちていると思われます。

今の保険制度では、一人に3分間の診察でも、1時間の診察でも診察料は同じです。時間をかけて丁寧な診察と十分な説明をしたくても、保険診療のもとでは一人の患者さんに長く時間をかけると経営困難になってしまいます。保険診療=制限診療なのです。

自由診療にすることにより、患者さんの経済的負担は多少大きくなりますが、

といった、より質の高い「患者さん中心」の医療が実践できるメリットがあるのです。

質の高い歯科治療保険診療がダメで自由診療がいいと言っているわけではなく、保険診療でも素晴らしい技術と思いやりを持って診療されている先生はたくさんいます。

ただ、私自身の現在の歯科技術を冷静に考慮すると「質の高い歯科医療」を提供するためにはどうしても時間が必要になります。

 

今までの自費治療というのは「セラミック」や「金歯」だから、保険で使えない材料だから自費治療になるというケースがほとんどでした。当然、使用する材料による評価も必要です。

しかし、それ以上に歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士の「歯科に対する技術」の面を評価し、「歯科の質」を評価してもらえるようになると日本の歯科はより良くなっていくと信じています。

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