「審美的に出っ歯が気になる。いつも口元を気にして思い切り笑えない。」と無料相談にいらした方です。この方の出っ歯の原因は歯の大きさに対し顎骨が小さいことによるものでした。さらに下顎後退もあり、それが出っ歯を助長し顎関節症の原因にもなっていました。

小児期でしたら小さい顎骨を拡大することも可能ですが、高校生ですと顎骨の拡大はできませんので 抜歯が必要となります。つまり、10人掛けの椅子に12人が座っている状態です。２人にどいてもらい10人になれば、快適に座ることができますね。

抜歯でできたスペースを利用して、前方にはみ出た前歯を本来の位置に並べなおし、乱れた歯並びが原因で後方にずれてしまった下顎位も改善しました。

出っ歯が改善すると、唇も閉じやすくなり 口呼吸から鼻呼吸へ 呼吸も改善しやすくなります。また、この患者さんは大きく口を開けたり噛んだりすると顎関節に痛みがありましたが、改善しました。なにより、「自信をもって笑えるようになりました。」という患者さんの言葉が嬉しかった症例です。