インプラントと矯正を併用した咬合再構成症例
インプラントと矯正を併用した咬合再構成症例
こちらは、重度の歯周病や欠損により奥歯の咬合支持が失われ、咬み合わせのバランスが大きく崩れていた患者さまの症例です。
初診時の状態
初診時は、右下の腫れを主訴に来院されました。口腔内を確認すると、歯周病の進行や欠損、前歯の突出、深い咬み合わせなどが見られ、下顎の位置にもずれが認められました。
また、パントモX線検査では歯軸の傾斜も確認され、顎関節症Ⅳ型の所見も認められました。
精密検査の結果、臼歯部の機能回復と下顎位の改善が必要と判断しました。そのため、下顎臼歯部へのインプラント治療と、歯軸・歯列弓を整える矯正治療を併用し、全体的な咬み合わせの再構成を行う計画を立てました。
治療完了
まず、診断模型上で咬み合わせの高さや歯の位置を確認し、臼歯・前歯を理想的な位置へ整えるシミュレーションを行いました。その内容を基にインプラント埋入後、下顎臼歯部に仮歯を装着し、咬み合わせの高さを改善しました。
最終的に、下顎臼歯部の補綴治療と全顎的な矯正治療を組み合わせ、咬み合わせ全体の再構成を行いました。
治療前後の比較
術前のセファロX線正面では、左右の翼突下顎隙に大きな差があり、下顎骨体が約2mm右側へ偏位している状態でした。術後のセファロX線正面では、下顎の位置が正中に近づいていることが確認できます。
また、術後約15年が経過した現在も、良好な状態を維持しています。
左犬歯部で約5mmの咬合挙上を行いました。矯正治療と仮歯による調整を重ねる中で、顎関節の位置も関節窩内で安定し、咬み合わせ全体の改善につながったと考えられます。
術後は顎位と咬合高径の改善が確認でき、上下の正中のずれも改善しました。
術前後のセファロX線側方を比較すると、LFH(顔の下半分の高さや顎の垂直的なバランス)が2.5°改善していました。また、術後には頸椎の配列にも変化が見られ、気道の拡大や舌骨の挙上も確認できました。
術後は顎位の回復が認められ、肩から頭部にかけての左右差も少なくなり、姿勢の改善が確認できました。また、顔色や表情にも良い変化が見られ、患者さまご本人も体調の変化を実感されていました。
| 年齢・性別 | 50代 女性 |
|---|---|
| 治療期間 | ◯◯ |
| 治療費 | ◯◯円 (税込) |
| リスクなど | ◯◯ |











